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2021年03月26日 第2回(通算7回)「COVID-19と人権」フォーラム


国際人権法学会会員各位

いつもお世話になっております。
国際人権法学会事務局です。

第2回(通算7回)「COVID-19と人権」フォーラムにつきまして、ご案内を申し上げます。

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第2回(通算7回)「COVID-19と人権」フォーラム

不可視の人権侵害を可視化する
Collaboration for Visualising the Invisible Decay of Human Rights (COVID-HR)

ユニット1: 可視化されていない人権侵害の可視化

 われわれが目の前の事象を人権侵害であると認識するとき、それは特定の人権に関わる概念(レンズ)を通して可視化される。たとえば、差別禁止という概念では捉えきれない事象を拾い上げるために、脆弱性(vulnerability)といった広い射程を持つ概念が次第に受け入れられてきた。しかし、どれだけ精緻な概念を生み出そうとも、それらは世界の一断面をわれわれに映し出すにすぎず、そこからこぼれ落ちる不可視の事象も存在することを忘れてはならない。
 COVID-19が明るみに出したのは、まさにこれまで通用してきた概念では十分に可視化されてこなかった諸問題である。たしかに従来から指摘されてきた事象も少なくないが、パンデミックにおける人権問題が以前とは異なる側面を露呈させていることも疑いようがない。実際に、LGBTIQの人々の権利について、既存の脆弱性概念では十分に表しきれない事象に目を向けるために、脆弱性が「増幅されている(amplified)」ことを直視する必要性が提唱されている。
 この動向が示すように、われわれは自身が装着してきたレンズがパンデミックの世界を可視化しうるものであるか、視界から取り残されている事象はないかを反省的に問い直す段階に来たといえよう。そのような問い直しに着手するには、これまで通用してきた概念を可能なかぎりカッコに入れ、目の前に広がる事象それ自体を受け止めねばなるまい。
 そこで本ユニットでは、パンデミックのなかで犠牲となっている人々に寄り添う専門家からの報告をもとに、いまだ可視化されていないありのままの人権問題に立ち返ることを目的とする。人々の主観的な生活を経由する道筋は、客観性を目指す社会科学にとって敬遠すべき方途にも思われるかもしれない。しかし、時代の要請に応じて社会科学的な感性を備えた人権概念へと鍛え直すことは、真の意味で実証的な人権研究へとつながるはずである。



1.  日時:2021年3月26日(金)17:00〜19:00

2.  対象:国際人権法学会会員

3.  Zoom 会議へのアクセス

*Zoomにアクセスする際には、お名前とご所属を表示してください。
*3.  Zoom 会議へのアクセス
*Zoomのリンクは開催数日前に本MLにて配信いたします。
*Zoomにアクセスする際には、お名前とご所属を表示してください。
*第2回も会員の方を対象としておりますので、ZOOMアクセス情報を国際人権法学会会員以外の方や機関等へ転送・拡散することはご遠慮ください。もしもテーマに関心のある学生・院生・お知り合いの方をご存知で、ぜひお薦めしたいという場合には、事前に事務局までご一報ください。なお、Zoomのアクセス上限が300名ですので、アクセスについては会員優先となりますことを予めご了承ください。

4.  プログラム
(1) 企画趣旨・進行説明(5分):根岸陽太
(2) 個別報告(60分)
 ① 非正規滞在外国人(ゲストスピーカー:駒井知会弁護士)
 ② 外国人労働者受入(ゲストスピーカー:指宿昭一弁護士)
 ③ 性風俗産業(ゲストスピーカー:井桁大介弁護士)
 ④ 高齢者などケアが必要な人々(ゲストスピーカー:池原毅和弁護士)
 ⑤ 児童の教育(ゲストスピーカー:平尾潔弁護士)
 ⑥ 文化・芸術・スポーツ/科学(志田陽子会員)
(3) 報告総括(5分):谷口洋幸
(4) ブレイクアウトルームセッション(20分):少人数での意見交換
 Zoomのブレイクアウトルーム機能を使いグループに分かれてディスカッションを行います。
(5) メインルームセッション(30分):報告へのQ&A、全体での意見交換

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