第5回研究会(2013年)
国際刑事法における正犯概念を考える
ーICTYのJCE理論とICCの支配の理論ー
2012年に国際刑事裁判所(ICC)において行われた、2つの公判裁判部の判決(1件は有罪判決、1件は無罪判決)は、2003年に活動を開始したICCがようやく軌道にのったことへの安堵を与えるとともに、反面で、少なからぬ理論上、実務上の問題を提起することになった。主要な問題の一つは、ICC犯罪における共同犯罪実行(Joint Perpetration)の概念をめぐる論争である。
ICCで採用された正犯概念は、ICTYにおけるJCE(Joint Criminal Enterprise)とどのように異なるのか。それは、どのような課題や可能性を持っているのか。それは、被告人の責任を特定するための理論として、国際人権法に合致するものであるのか。
今回の研究会では、国際刑事法において発展してきた各種の正犯理論を、ICTYとICCを素材に検討する。
日 時:11月24日(日) 12時30分~14時00分
場 所:名古屋大学 東山キャンパス 911教室
報告者:
竹村仁美(愛知県立大学)
「ICTYにおけるJCE理論の発展と問題点」
後藤啓介(亜細亜大学)
「ICCにおける行為支配論をめぐる論争」